分裂期モーターCENP-E阻害剤による4倍体細胞選択的抑制に関する論文(筆頭:D1吉澤君)をbioRxivに発表しました。
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- 2022年8月23日
遺伝的背景が同一で倍数性のみが異なる細胞株シリーズを用いた比較薬理実験を行いました。分裂期に染色体整列運動を司る微小管モータータンパク質のCENP-Eに対する阻害剤が、高い倍数性の細胞により高い増殖抑制効果を示すことを見出しました。詳細な分裂動態の解析によって、高倍数性の細胞ではCENP-E阻害時に重篤な染色体整列不全が起こりやすく、極端な分裂遅延が起こりやすいことが倍数性選択性のもとになっていることを見出しました。これは倍数性差を利用した細胞選択的攻撃について多くのヒントを与える発見であると考えられます。リンク