1倍体細胞が抱える小胞体制御の弱点に関する論文をbioRxivに投稿しました
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- 2024年4月7日
われわれの体をつくる細胞はゲノムを2コピーもつ二倍体状態で安定ですが、ゲノムを1コピーしか持たない一倍体状態では安定性を保てません。これは脊椎動物の生活環における非常に厳しい進化的制限となっており、かつ遺伝学や生物工学における潜在的価値の高い一倍体細胞の有用性を限定する問題でもあります。しかし、なぜ動物細胞が一倍体状態で安定に存在できないかは長年の謎です。矢口完くん(現:米Texas University Southwest Medical Center研究員)と石原助教らの研究により、動物一倍体の不安定性の原因の一端が、特有の小胞体制御における脆弱性にあることを見つけました。分子シャペロンの補充により一倍体の安定性が大幅に改善したことから、一倍体安定化制御に向けた重要なヒントも得られました。リンク