倍数性選択的な細胞増殖抑制に関する研究がMolecular Oncology誌に受理されました
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- 2023年1月24日
博士1年の吉澤くんを中心に実施しました研究がMolecular Oncology誌に掲載受理されました。論文はこちらです。
以下、bioRxiv投稿時の解説文の再掲です。
遺伝的背景が同一で倍数性のみが異なる細胞株シリーズを用いた比較薬理実験を行いました。分裂期に染色体整列運動を司る微小管モータータンパク質のCENP-Eに対する阻害剤が、高い倍数性の細胞により高い増殖抑制効果を示すことを見出しました。詳細な分裂動態の解析によって、高倍数性の細胞ではCENP-E阻害時に重篤な染色体整列不全が起こりやすく、極端な分裂遅延が起こりやすいことが倍数性選択性のもとになっていることを見出しました。これは倍数性差を利用した細胞選択的攻撃について多くのヒントを与える発見であると考えられます。