遺伝子発現調節の分子機構


 われわれ生物は環境応答や分化のために,生体内の化学反応をつかさどる酵素,つまり タンパク質の合成量を絶えず調節しながら生きている.その調節を行っているのが, DNAからRNAへの転写量を制御する転写因子である.当研究室では,多彩な調節を行っ ている転写因子の構造解析を行うことで,その分子メカニズムを明らかにしようとしている.
 また,タンパク質に結合する核酸配列を同定する SELEX法 を用いて,転写因子の機能についてさらに詳しい解析を行っている.

当研究室で構造解析した転写因子

当研究室で構造解析した転写因子(PDB code)

  • 超高度好熱古細菌Pyrococcus horikoshii 由来
    PH1061 (1UB9), PH1161 (1UDD), PH1932 (1ULY)
  • グルタミン酸生産菌Corynebacterium glutamicum 由来
    CGL2612 (1V7B, 2DH0, 2YVE, 2YVH), CGL2915 (2DI3), CGL2947 (2DU9, 2EK5)
  • 放線菌Streptomyces coelicolor 由来
    SCO0332 (2ZB9), SCO0337 (2DG7), SCO4008 (2D6Y), SCO5550 (2DG6), SCO7518 (2DG8), SCO7815 (2ZCX)