七月二十四日   (土)  朝のうち曇日中晴れる

 

 昨夜は自宅でぐっすり眠った、九時過ぎ朝食。美子は十時半から洗濯機の予約が取れたとのことで、午前中いっぱい旅行中の汚れ物一切、三台の洗濯機をフルに三回廻す、結局九回廻したことになる、でも乾燥機が付いているのでその場ですつかり洗濯ものが乾いてしまう。私の今の生活ではとても考えられない程の便利さである。

その間、政孝さんは車から荷物を降ろしたり整理したりしている。旅行中全体の走行距離は、二千五十キロメートルだったとのこと。随分長距離を走ったものだ、その全行程を一日も休まず政孝さん一人で運転したのだから本当に大変だったことだろう。まさに凄いパワーである。

私は旅行中の片付けを手伝ってから、横浜の石井さんへ謙治さんのお骨折りのお陰で、急きょストックホルムへ飛ぶことが出来たことのお礼と、ノルウェー旅行のほんの一部の様子を手紙に書いたりする。

(これはツルコケモモ、ノルウェーで撮影)

午後は二時半頃みんなで家を出発して百キロ位のスピードで三十分程走り、郊外の林の中へブルーベリーの実を摘みにでかけた。ブルーベリーは、えぞまつのような林の中に四十センチから五十センチ位の草丈で下草の様に生えていて、小さな葉の下に隠れるように紫の小粒の実が、手でしごき取れるようにびっしりなっている。

ブルーベリーのジャムを食べたことはあるがこんな所に生えているとは知らなかった。三十分くらいで三リットル程取れた、最盛期にはちょっとした小さい熊手のような器具を使って、それこそ一斗も取ってジャムにしたりプルーベリー酒を造ったりする地元の人もいるとのこと。

ツルコケモモとコケモモ)

その他に春から夏にかけては森や林の中に幾種類かの食用になる木の実がなって結構楽しめるとのこと。政孝さんは植物に特別な関心があるので色々詳しく知っている。帰りがけにストックホルムでも特に大きいというスーパーへ立ち寄って買物をする。それはそれは広くて又品数の多いことには驚いた。

夕食は八時頃、広いベランダで政孝さんが用意してくれたバーベキューをおいしくいただく。美子は夕食後早速取ってきたブルーベリーをきれいに洗って砂糖漬けにした。午後九時から十時頃まで、南菜子と拓海は近所の子供たちと家の前の芝生の広場にある遊具や、自転車乗りなどをして仲良く遊んでいる。

私も美子と広場に出て外人の子供たちと一緒にフリスビーをして楽しむ。それから入浴し十一時頃ベットに入って南菜子と歌をうたいながら何時の間にか寝込んでしまった。
 

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