七月十九日   (月) 天気良好   (四日目)

 
釣り上げたタラの仲間。その日の夕食になった

 六時半起床、山のガスも消え、きれいな青空がみえてきた。昨夜政孝さんは一匹も釣れなかったが、今朝早く前の海で体長四十センチもある大きな魚を一匹、出掛けて二十分もたたないうちに釣って来た。凄い腕前、早速さばいて今夜のおかずにするとか。なんと手早いこと。

 

 昨夜泊まったバンガローの前にて。
 

 九時半宿を出発、対岸のフェリー乗り場へ、既に車の行列順番を待って、十時半フェリーに乗り込み、これからガイランゲルのフィヨルドの海を約一時間、両側の岩壁から流れ落ちる大小さまざまの滝、紺碧色の美しい海水、絵のような風景を間近に、言葉には言い表せないような独特の景観である。

甲板は大勢の観光客で賑わっていたが、日本人は私達五人だけだった。フィヨルド観光コースでは、このガイランゲルが一番素晴らしい眺望とのこと。 フェリーを降りて、延々と続く高原の山坂道を縫うようにして、いくつかの小さなフィヨルドを眼下に眺めながら南へ向かって走り、オルデンの町につく。

大きな川が流れる山間の静かな集落で、お婆さんが経営している二階建てのきれいな民宿に宿をとる。(二階の一室を南菜子と私が、一階の一室を拓海たちが泊まる)

宿の前方は山の中腹位までは牧草畠で牛の放牧場が続き、後方は高い山が幾重にも重なり合い、なだらかな斜面は一面美しい草原が広がり、川べりには住宅やコテージが建ち並び、牧歌的でとっても素敵な高原の風景である。

三時頃、民宿から車で二十五キロ走ってグリクスダル氷河を観光にでかける。ノルウェーで一番近寄って見られる氷河とのこと。
 

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