生命活動を支えるタンパク質は、細胞の中で実に巧妙に働く分子機械です。タンパク質は、どのような構造変化を経て、それぞれの機能を実現するのでしょうか?私たちは、光をエネルギー源として働く「光受容タンパク質」を研究対象とし、分光法や電気化学測定法を駆使して、タンパク質が段階的に構造を変えながら、機能発現に至る過程の解明に取り組んでいます。これによって、タンパク質への新しい機能の付与を目指しています。

私たちの研究室で、一緒に研究をしてくれるメンバーを募集しています!

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Archives
2025.4.4 佐賀大学・藤澤知績先生、海野雅司先生らとの共同研究論文が公開になりました。シアノバクテリアのCl-ポンプを低温ラマン散乱により解析し、放出中間体を同定した上で、これまでよりも少ない中間体によって、光反応を記述できることを示しました。共同研究に感謝致します。

2025.4.1 メンバーリスト更新
2025.3.1 今年度の卒論発表会と修論発表会が無事終了し、弊研究室からは、M2の篠根司君と長谷川快篤君が優秀発表賞を受賞しました!2名も表彰されるなんて、とても光栄です!4年生の2名も大変良い発表でした!お聞き頂いた皆様、大変有難うございました。

2024.10.1 佐賀大学・藤澤知績先生、海野雅司先生との共同研究論文がJPCBから公開になりました。シアノバクテリアのCl- pump (MrHR)の光反応を低温における過渡共鳴ラマン散乱によって観測し、レチナールの構造変化とCl-輸送ステップの関係を明らかにしました。共同研究に感謝します。
2024.8.30 京都工繊大の松尾和哉先生、北大電子研の玉置信之先生らとの共同研究論文がRSC Medicinal Chemistryから公開されました。染色体輸送モーター蛋白質CENP-Eの活性を、青緑光のON/OFFだけで制御できる阻害剤を開発し、生細胞中で光の効果を確認されています。菊川は熱異性化速度の決定をお手伝いしました。共同研究に感謝いたします。
2024.8.29 塚本卓助教、近藤香織さん、大竹崚平君、中野隼佑君らによるProteorhodopsin(PR)の論文がBiochemistry誌から公開になりました。南極のバクテリアを試料に、PRが細胞の光応答に貢献する様子や、PR自身の性質を調べた内容です。北大・低温研の先生方との共同研究です。有難うございました。

2024.8.22 濱田知快(ちはや)君が担当してくれたCl- pump rhodopsinの論文が、J. Biol. Chem.から公開されました。イオン選択膜で調べたところ、新たなCl-結合サイトが見つかり、輸送経路も予想できたという内容です。濱田君、おめでとう!

2024.6.3 京都工芸繊維大学・松尾和哉先生、北大電子科学研究所・ 玉置信之先生らとの共同研究論文が、Chemical Communicationsに掲載されました。細胞分裂時に染色体を集合させるモータータンパク質CENP-Eの阻害剤を、光異性化色素を骨格として開発し、光環境に応じて、阻害と非阻害をスイッチすることを可能にしたという内容です。一つの細胞内で、部位得意的にCENP-Eの働きを阻害できるという、大変興味深い結果を報告しています。菊川は、阻害剤の熱異性化速度の測定をお手伝いしました。共同研究に感謝いたします。
2024.5.28 研究成果更新
2024.4.1 メンバーリスト更新
2024.3.16 札幌グランドホテルで、出村誠先生の退職祝賀パーティーを開催しました。沢山の卒業生の方にお越しいただき、大変良い会になったと思います。どうも有難うございました。
2024.3.2 今年度の卒論と修論発表会が無事終わり、慰労会で表彰式がありました。弊研究室からは、大木優也君(修論発表 優秀賞)、和田丈司君(卒研発表 最優秀賞)、小川遥己さん(学科成績最優秀賞)が表彰されました。他のメンバーも本当に良い発表でした。お聞き頂いた皆様、大変有難うございました。

2024.2.15 佐賀大学・藤澤知績先生、海野雅司先生との共同研究論文が、J. Phys. Chem. Lett.に掲載されました。過渡共鳴ラマン散乱によって、Na+ポンプロドプシンのレチナール再異性化過程を詳細に解析しました。共同研究に感謝致します。
2023.11.16 名古屋国際会議場で開催された、第61回 日本生物物理学会年会に、須藤未羽さん(B4)、塚本先生、長谷川快篤くん(M1)、大木優也くん(M2)と菊川で参加してきました。発表をお聞き頂いた皆様、どうもありがとうございました。

2023.10.27 佐藤千乃さんが中心に進めてくれたナトリウムポンプロドプシン(NaR)の論文が公開になりました。あるNaRの構造を解いたところ、一つのプロトマーの構造が特徴的だったため、これを擬似中間体の構造と捉えた一連の実験を行い、光反応中にゲートが開く仕組みのモデルを提出しました。共同研究者の皆様に深く感謝致します。佐藤さん、おめでとう!
2023.10.3 研究成果更新
2023.10.3 メンバーリスト更新
2023.10.3 大木優也君、塚本卓助教らによるアニオンチャネルロドプシンについての論文が公開されました。これまで役割の分かっていなかった長いC末端領域には、NO3-の輸送活性を強める働きがあるという内容です。大木君、おめでとう!
2023.4.1 メンバーリスト更新