そこからまた海岸線添いを走る。途中は今まで見かけたような牧歌的な風景が続き、牛や羊の放牧の群れが道路まで飛びだしてきて、人懐かしそうに寄ってくる。オット・アブナイ……運転だいじょうぶ、と言った感じの所もあった。

又道路添えに木陰とテーブルの木の絵が描かれている休憩所案内の標識が立っていた。そこには大きなテーブルと椅子が三・四か所備えつけてあった。私達もここで周りの景色を眺めながらコーヒーを沸かし昼食をとる。

又途中、何軒か建ち並ぶ店の中で日の丸の旗が立ててある店があったので驚き早速立ち寄る。女子店員が上手な日本語で応対してくれたのでホットしてうれしかった。一年間東京で生活していたとのこと。記念にノルウェーの国石(ツーリット石)がはめこんであるネックレスを美子に買って貰った。いよいよソングダルという大きな町に着く。

写真上;なだらかな牧場の風景が続くノルウェーの道
 
 

ここでユースホステルに宿を取る。閑静な所で広い炊事場兼食堂や洗濯場は別棟になっていて、この宿に泊まる人たちがみんなで利用するため、夕食どきには賑やかだった。特に私達が炊飯器を持ち込んで御飯を炊いていたら、みんながもの珍そうに眺めていた。

ユースの横を流れる川に咲いていたヤナギラン

 
 

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