利用案内
試料調整についてのお願い
- 当研究室では直径5mmの試料管のみが利用できます。
- 試料には必ず氏名、(2検体以上持参される際には)試料の識別ができるラベル等を付けて下さるお願いします。その場合ラベルはできるだけ試料管の上部の方へお付け下さい。
- 溶媒には最低10%以上の重水素化溶媒を使用下さい。NMRの測定では、静磁場の強度の時間変動を補正するために重水素信号の強度を常にモニターしております。
- 液量は4cm(約0.55ml)前後になるようにお願いします。液量がこれからずれる場合には、静磁場の均一性を保つのが困難になり、分解能の良いスペクトルが得られにくくなります。
- 試料管のキャップ部分は必ずパラフィルムでシールドして下さい。溶媒の蒸発によって液量が大きく変化する場合があります。揮発性の溶媒(特にCDCl3)を使用する際にはバーナー等で封じていただけると助かります。封管しない場合には、お預かり後に溶媒の追加をお願いすることもありますのでご了承下さい。
- デリケートな試料を持参される場合には、取扱方法について詳しくお伝えください。貴重な試料を守るためですので、お願い致します。
依頼測定の申込方法
- 依頼用紙に必要事項を記入の上、エレベータ前の机にある箱にお入れ下さい。 試料は冷蔵庫または机の上の試料管立てにお入れ下さい。依頼の際にメール頂けると助かります。なお、測定の電話やメールによる予約も受け付けております。
- 依頼用紙には、氏名、メールアドレス(なければ内線番号)、所属研究室、研究室責任者、分子量、濃度、溶媒、化学シフトの基準、試料の取り扱いに関する注意点、温度、不純物の有無、測定の種類について分かる範囲でご記入下さい。捺印は特になくても結構です。
- 差し支えのない限り、測定目的をお教え下さい。希望に添ったデータを得るための助けになります。
- 測定について希望するパラメータ等がありましたらご記入下さい。 (混合時間、緩和測定の待ち時間、AbsoluteかPhase-sensitiveか、等)
- 試料は基本的にエレベータ前の冷蔵庫に保管しておきますが、特に貴重な試料については直接技官にお渡しされた方が安全です。
データの受け渡しについて
- デフォルトではスペクトルは印刷したチャートを、エレベータ前の机の上に置いた後、メールにて測定の終了をお伝えすることにしております。データの機密性保持のため直接引き取ることを希望される方は、依頼の際にその旨をお伝え下さい。
- 未処理のファイルデータ(生データ)を希望される方は、ブランクCDメディア、メモリスティックを持参下さい。生データ[*.jdf]は、以下のNMR処理ソフトウェアからインポート可能です。
・JEOL製 Delta(無料)
・地球環境科学研究院の中村先生が開発されたNMR処理ソフト
またAliceフォーマットへの変換も可能です。その他のデータフォーマットへの変換についてはメールでお問い合わせ下さい。
1Dデータのようにデータサイズが小さい場合には、メールに添付して送付することも可能です。
- スペクトルを印刷する代わりにグラフィックデータ(べクトル形式)として保存することもできます。形式はPDF、EPSです。JPEGなどのラスター形式への変換も可能ですが、データサイズに制限がありますのでご了承下さい。
- データは比較的長期にわたって(2年ほど)保存してあります。再処理の希望も受け付けております(無料)。