生体は、微生物の排除と共生というメカニズムを有しています。なかでも消化管では、腸内微生物と宿主細胞の免疫系が、さまざまな細胞・分子間情報伝達を介する相互作用によって、生命活動を支えていると考えられます。
 私たちの研究室は、消化管の粘膜免疫システムにおける自然免疫の仕組みとはたらきを、ディフェンシンをはじめとする抗菌ペプチド及びその産生細胞であるパネト細胞(Paneth cell)の分子機構という視点から、分子生物学的、生化学的、免疫学的方法を用いて解明しています。粘膜免疫という壮大なシステムにおける自然免疫の未知のはたらきを理解することによってはじめて、人類を悩ましている感染症や原因不明の難治性炎症性腸疾患の本質を明らかにすることができます。
 私たちは、自然免疫のはたらきを解明することにより、健康と病気を分けるメカニズムを理解し、難治免疫疾患の克服に貢献することを目指しています。

2023年10月2日 高分子機能学3年生2名が自然免疫研究室に加わりました。

2023年10月1日 大平修也さんがアンビシャス特別助教に着任しました。

2023年7月1日 自然免疫研究室に竹見祥大 特任助教が着任しました。

2023年5月4日 睡眠不足におけるαディフェンシンと腸内細菌叢の最新研究成果(Shimizu Yu et al., Gut Microbes 2023)がNHKテレビニュースで紹介されました。

2023年4月1日 中村公則教授が主宰する自然免疫研究室が始動しました。

2022年12月2日 横井友樹先生が千葉市で開催された第45回日本分子生物学会年会の「腸内デザイン学の創生に向けて -細菌学の温故知新」ワークショップで研究成果を発表しました。

2022年10月3日 高分子機能学3年生2名が自然免疫研究室に加わりました。

2022年8月30日 Tarzan(マガジンハウス)「食物繊維で、腸を整える!」に中村公則先生の記事「腸の守り神、αディフェンシンって?」が掲載されました。

2022年8月30日 日経Goodayに中村公則先生のインタビュー記事「知られざる脳と腸の関係」が2回にわたって掲載されました。

2022年7月21日 高校生の皆さんが自然免疫研究室を訪問して腸内細菌と健康について学びました。