ACCデアミネース(ACCD) ACC(1-アミノシクロプロパン-1-カルボキシレート)デアミネースは,環状アミノ酸ACCを脱アミノ化し,α-ケト酪酸とアンモニアに分解する酵素で,ピリドキサール5'リン酸(PLP)を補酵素とするPLP酵素の一つであ.PLP酵素による脱アミノ化反応の場合,アミノ酸のCα-α水素間の結合が切断されることから脱アミノ化反応が進行する.しかし,ACCデアミネースによって脱アミノ化されるACCは,他のアミノ酸と異なり、環状構造を形成しているため,α水素をもたない.つまり、ACCデアミネースによって触媒される脱アミノ化反応は,他のPLP酵素による脱アミノ化とは異なる機構で進行していると考えられる.したがって,我々はACCデアミネースの立体構造から,反応機構を解明することによって,Dunathanの仮説を証明することができると考えている. 現在以下の研究が行われている. ・酵母由来ACC デアミネースの構造解析 ・酵母由来ACCデアミネースの変異体の構造解析 ・ACCデアミネース類似タンパク質の構造解析 |