卒業生仕事レポート 3

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スキー天国で研究意欲も向上

登山やスキーなどに幼少から親しみ、現在もシーズンが来ればスキーを満喫する尾瀬先生。受験時にも自然が沢山ある環境を決め手の一つとして考えていた。

北海道といえばスキーだけではなく、様々なアウトドアの本場。雪山に限らず、豊かな自然が日常生活と隣り合うところで大学生活を送りたいという思いもあり、北海道大学に決めました。実際、すでに10 年以上の歳月をここで過ごして実感していることは、自然が身近にある北海道にいると研究のモチベーションも上がるということです。理想的な環境を選べて正解だったと思います。

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紳士のたたずまいの尾瀬先生は学生への指導も細やか。学生をその気にさせるのが一番重要だとか。

 

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オックスフォード大学で3年間研究

「勢いとオリジナリティーを感じさせた」高分子機能学に進み、4 年次からはビタミンB6 の働きを知るために結合タンパク質の構造を研究した。

タンパク質の形を見ることは生命現象を知る鍵になります。ビジュアル的にも美しい芸術性と複雑な幾何学の要素を持つ結合タンパク質の研究は、<生命・芸術・数学>の三要素を網羅した取り組みがいのある分野です。学部で基礎を学んだ後により能動的に研究を進めたくなり、博士課程へ進学。化合物を作るときにどのような巧妙な仕掛けを持ってタンパク質が働いているか、その構造から説明する研究を掘り下げていきました。

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一般に「ものの形を見たいと思うのは人間誰しもが持つ好奇心」とされ、その好奇心が研究者たちを突き動かす。X線を使用すれば、電子顕微鏡で見られない小さなものまで見られる。中学の理科で習った、原子や分子を見ることのできる瞬間である。

 

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<生命・芸術・数学>の三要素を包括

世界の博士号取得者を対象に長期及び学際的なフェローシップ事業を展開する国際プロジェクト「ヒューマン・フロンティア・サイエンス・プログラム」(HFSP)。尾瀬先生もフェローシップ経験者の一人だ。

北大を出た後、九州大学で学術研究員をしている間に申請が通りまして、イギリス・オックスフォード大学に3 年間滞在しました。伝統ある大学で先端の研究に従事できた実り多い体験だったと思います。自分のやりたい研究を続けるためには、どこにいても“毎日どれくらいのことを自分に課せるのか” という問いかけを持つ姿勢に変わりはありません。帰国後は、九大から北大赴任となった現在のボスと共に、生体分子機能学研究室の立ち上げから参加することに。教員として母校に戻ってきました。

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「自分のやっている研究が面白いと思えるようになれば、周囲とも一緒に研究生活が楽しめるようになる」と尾瀬先生は言う。

 

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メンバー全員が幸せになれるように

優れた研究者であり、今は教育者としての顔も持つ尾瀬先生。新しい研究室のメンバーと共に進む道のりを考える。

若い学生さんは「人生の要所で的確な判断ができるようになるために勉強する」、その積み重ねが大切です。時間を大切に使う、自分の興味の範囲を広げるなど自分だけのコレクションを意識してほしいですね。私たち教員は人一人の人生決定に関わる大事な瞬間に立ち会うことになります。メンバー全員が幸せな人生を送れるように大きな結果が出せる研究室へと育てていきたいです。

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