卒業生仕事レポート 1

 

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勉強も大事、好きな野球も大事

医学部を目指していた浪人中に化学と物理に興味を持ち、「新しい技術を生み出す」科学者への憧れに目覚めた樋口真理花さん。理学部2年の春に「化学か、高分子か」決断を迫られた。

私の場合、大学で勉強と同じくらい大事にしたかったことに、小学2年から続けている野球がありました。勉強と硬式野球部の両立を想定しながらカリキュラムを見ていくと、答えは「高分子」。時間のやりくりは大変でしたが、大学院に進んだ後も札幌の女子軟式チームに所属したりと、”自分の好きなことを続けられた”のも学生時代の大切な思い出の一つです。

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勤務先は日用品などの材料を生み出す化学プラント。製造スタッフの樋口さんは生産管理や新規技術の検討などを行う。男所帯だからこそ気合いが肝心。

 

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恩師に学び、新分野のやりがいも

学部4年次の配属先は出村誠先生が率いる生物情報解析科学研究室。「膜タンパク質ハロロドプシンの固体NMR構造解析」に取り組んだ。恩師である出村先生の影響は大きい。

通称”出村研”の魅力は、やはり第一に出村先生のお人柄を挙げたいです。研究への熱意や誠実な姿勢がすばらしくて、私たち学生への指導も細やか。他大学の共同研究者への気遣いなど、コミュニケーションの大切さを学ばせていただきました。「タンパク質分子のはたらき」を知る研究は、生命現象の謎を明らかにする新分野。21世紀の課題として注目の研究分野であることにもやりがいを感じました。

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配属後からの半年間は三交替実習で現場作業を経験。「安全第一」を貫く現場からプロ意識を感じて執筆した投稿論文は、危険物保安技術協会奨励賞を受賞した。

 

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想定外の配属先で新しい使命と喜びが

「博士課程に進学するか、企業で研究するか」悩む樋口さんはリクルーターの訪問をきっかけに三菱化学株式会社の採用面接を受け、モノづくりの現場に配属される。

職場は24時間稼動の化学プラント、大学のラボでは考えられないスケールの生産プラントの合理化、増産、品質向上の検討を担当しています。作業着姿で、若手からベテランまで揃う現場の方々と一緒に汗をかいて仕事をしています。
当社の中でも製造スタッフとして現場で働く女性社員は全国で7人だけ。安全第一の重要な現場に配属された責任を感じる一方で、「いいモノを作りたい」という熱いチームの一員でいられることの喜びも実感しています。今の私の原動力は、”周囲への感謝の気持ち”の一言。一日も早く一人前になってチームのものづくりに貢献できるよう頑張ります。

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スケールの大きい職場だからこそ、コミュニケーションと連携プレーが必要不可欠。父親に近い年齢の大先輩に「帰りはあまり遅くなるな」と気遣われることも。

 

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新人の私を支えてくれる3つの教え

研究職とは異なる製造現場で日々成長中の樋口さん。野球で鍛えたタフな精神力と継続力、そして出村研での日々が仕事の随所に生かされているという。

出村研で学んだ3つの教え—-コミュニケーションを大切にする、いろいろな角度からアプローチする、周囲の人に恥ずかしがらずに聞いてみる—-は、今の私を支えてくれる人生の教えでもあります。たとえ研究職と異なる職場で迎えられても、学生時代を通じて”目の前のことに懸命に取り組んだ”経験があれば大丈夫。必ず道は開けていきます。大学に入ってからの歩みは、他の誰でもなく自分で決める道。私自身も自分の選択に責任と熱い気持ちを忘れずに、しっかりと前に歩いていきたいです。

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