X線結晶構造解析法

X線は,波長が通常の光より一万倍も短くて原子と原子の間の距離にほぼ等しく, 分子の世界を見るのに最も適した光です.
ちょうど光学顕微鏡で細菌の世界をうかがい知ることができるように, X線を使うことによって,私たちは分子の世界の出来事を調べることができます.
しかし,X線を集光することのできるレンズを作ることができないため, 通常の光学顕微鏡のようなX線顕微鏡を利用することはできません.


そこで,レンズを用いる代わりに, X線の回折という現象とコンピューターを利用することによって 間接的に原子を見ることを行います.