設立趣旨

今世紀に入り、新興国の台頭により我が国の産業構造は益々の高度化が求められている。他国にない技術革新が今後の国力、延いてはより豊かな国民生活の根幹をなすことは疑う余地がない。これを担う革新的技術開発は、大学の新たな役割とされている。このため、大学における産業創出活動は、今後、大学での社会的存在意義を示す重要な因子となってくる。

これまで旧次世代ポストゲノム研究センターにおいて培われた、本学の特徴であるライフサイエンス系産学連携を基盤として、更なる産学連携を加速展開することは、本学が社会から期待される事項の一つとなっている。更に、これらの産学連携における活動は、国内での活躍のみならず、グローバルな視野での活躍が今後益々必要となってくる。本学が積極的に進める国際共同研究を推進するためには、国際共同研究拠点の整備が急務である。また、ライフサイエンスにおける最先端科学における大型機器の役割は益々重要なものとなっている。これまでのプロジェクト研究で整備された最先端大型機器を広く共有することにより、そのノウハウを継続し、本学におけるライフサイエンス研究を更に高いレベルへと上げる必要がある。更に、これらの事業を連続的に行っていくためには、次世代を担う若手研究者の育成は必須であり、次世代を見据えた人材育成に対応するため、機動力のある新たな組織構築を行うことは必要不可欠な事項である。

本センター設置の目的は、これまで旧次世代ポストゲノム研究センターにおいて実施されてきた融合型研究を更に展開することにより産学連携を加速すると共に、国際共同研究拠点形成事業を促進することにある。具体的には、新たな組織として、産学連携ユニット、国際連携ユニット、先端基盤ユニットを置き、組織を再編する。産学連携ユニットでは、出口指向の生命・物質材料の創製、医療・健康関連を中心とした産学連携を展開する。国際連携ユニットでは、平成28年度より実施されるソフトマターGI-CoREプログラムを実施、これを中心とした国際共同研究を実施する。先端基盤ユニットでは、NMR, MS, X線、イメージング等の先端共用機器技術の提供、動物実験による実用化の加速、高度人材育成事業を実施することを主たる目的としている。