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研究院概要

 現代の基礎生命科学の発展は、一細胞内の生化学や分子生物学における生体分子の構造や機能の研究だけにとどまらず、多彩な分子の機能や動きをリアルタイムで観測分析する研究や、情報ネットワークとしての研究、さらには生命現象から発想した新規材料の研究など多彩なものです。またこれらの細分化し高度化した研究をもとに再度統合して「生命とはなにか?」という根源的なテーマに関する研究も必須のものです。当然、これらの研究はわたしたちの生活を取り巻く応用展開につながります。融合科学であるからこそ、新しい医学や薬学はもとより、生活の質の向上のために欠かせない人と機械や環境とのインタフェースに関連した材料やシステム開発等の新しい生命科学の展開があります。 img_summary_01

 

このような生命科学の研究において世界をリードしていくためには、生物学、化学、物理学等の既存分野を越えた分野融合型の新しい科学として研究を推進することが必要です。同時に、これは、学際的な考え方のできる若手研究者を育成することでもあります。これらのために、先端生命科学研究院は、様々な分野の研究者が集まった分野融合型の研究教育組織として設置され、長期的な観点から研究と教育を進めます。

 

本研究院は、以下の大学院教育と学部教育のディレクター機能を担います。

○ 大学院生命科学院・生命科学専攻(生命融合科学コース)

○ 大学院生命科学院・ソフトマター専攻(仮称・平成30年4月設置予定)
○ 理学部生物科学科(高分子機能学専修分野)

 

研究の推進方法にも配慮し、基礎ステージから展開ステージに移ったテーマに関しては、本研究院付属次世代ポストゲノム研究センターを中心に積極的に企業等との産学連携をすすめ、外部資金を活用した研究の加速を行います。平成28年度には同センターを「次世代物質生命科学研究センター」に改組し、産学連携、国際連携、先端基盤の各ユニット機能を持たせることで、外部資金を活用した研究力強化の加速を行います。

 

本研究院の研究教育活動は、本学の第3期中期目標・中期計画のもとに中長期的観点から進めます。

 

生命科学院・先端生命科学研究院沿革

1959年
  • 理学部高分子学科設置
1963年
  • 理学研究科高分子学専攻設置
1993年
  • 理学研究科生物科学専攻(生体高分子解析学講座、生体高分子設計学講座)設置
  • 理学部生物科学科(高分子機能学専修分野)設置
2004年4月
  • 国立大学法人化。北海道大学では大学院組織の学院・研究院構想による研究科の改組を開始
2006年4月
  • 先端生命科学研究院および生命科学院を設置するとともに理学研究科を理学研究院と理学院に改組。理学研究院に生命理学部門生命融合科学研究分野を設置
  • 先端生命科学研究院附属次世代ポストゲノム研究センター設置
  • 生命科学院生命科学専攻に生命情報分子科学、生命システム科学、生命医薬科学の3履修コース設置(先端生命科学研究院、理学研究院、薬学研究院、農学研究院等複数の部局による大学院教育実施)
2010年4月
  • 先端生命科学研究院を改組し、先端融合科学研究部門、生命機能科学研究部門の2研究部門設置(理学研究院生命理学部門生命融合科学研究分野と統合)
  • 生命科学院生命科学専攻生命情報分子科学コースを、生命融合科学コースに改組

2012年4月

 

 

2016年4月

  • 生命科学院に臨床薬学専攻設置(4年制大学院博士課程)

 

  • 先端生命科学研究院附属次世代ポストゲノム研究センターを改組し、次世代物質生命科学研究センター設置

  • 北大近未来戦略150ビジョンの達成の一環で、国際連携研究教育局(GI-CoRE)ソフトマターグローバルステーションを設置

 

 

先端融合科学研究部門

私たちは、生命を「システム」として取り上げ、構成する組織、細胞、遺伝子、分子等の要素が、 どのようにして階層をこえ統合して高次の機能を示すようになるかを研究しています。この目的のために、 タンパク質やその複合体などの生体機能分子の構造と機能の相関を明らかにします。 生体内における様々な生体機能分子の相互作用が、生体組織の再構築や発生といった生命の階層構造形成のメカニズムに与える影響を明らかにします。 生命の階層構造形成過程を制御するための新規生体機能材料を開発することで、新しい再生医療の方法論を確立します。

 

 

生命機能科学研究部門

生体組織の形態形成や胚発生などの生命過程は、ゲノム情報を基づく生体機能分子の分子基盤や、 生体情報分子の情報発現や伝達機構によって制御されています。私たちは、様々な生体機能分子や生体情報分子が関与している複雑な生体制御機構について、 情報科学の方法論を用いて系統的に調べ上げ、分析科学の手法を用いて得られた実験結果と照らし合わせることで、 複雑な生命現象を理解することに取り組んでおります。一方で、複雑な生命過程を明らかにすることは、 私たちの体が有する自然免疫機構を明らかにすることや、新しい薬の有効なターゲットを見つける点においても重要です。 また、私たちは生きた細胞や組織中の、生体機能分子や生体情報分子の相互作用を調べるための方法論を確立する試みにも積極的に取り組んでおります。

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